カテゴリー「■PEN-Fの心得」の11件の記事

2014/05/31

PEN-F系とオートストロボ

はしろさんからの質問です。

Q; PEN-FTには現在のフラッシュで撮影は可能なのでしょうか。
全速同調の性能だと思いますが、本当に大丈夫なのか、
もし何か知っているところがあれば、教えていただけませんか。

A; PEN-F系の全速同調は本当です。とても使える機構です。
ストロボがオートだと、自動露出カメラになるのも便利ですね。

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■ここがシンクロ機構です(C)MazKen

ただPEN-F系の場合アクセサリーシュー取付部が軟弱なのと、ホットシュー(接点付)では無いので使いにくいですね。
純正アクセサリーシューに、現代の重いオートストロボは取付できません。壊れます。

私は底面にがっちり付ける、パナソニックのグリップタイプを使っています。
グリップ型以外だと、何らかの取付アダプタが必要ですね。
そのオートストロボ専用のシンクロコードも必要です。

汎用ストロボメーカーもTTLオート対応型が主流ですが、ストロボ単体でオート機能 (独立したオート機能) があるものなら使えます。
キヤノン、ニコン、オリンパス等々の"メーカー純正ストロボ"は、プリ発光(測光) などシンクロ方法や、ETTLなど測光方法が異なるので使えません。

ストロボはX接点で使いますが、もし1/500で同調しないようなら、TOMYさんの修理が必要です。

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2013/03/15

PEN-Fも50歳です!!


Maz_011_990n
50年経ても、このデザインは秀逸の一言だ !! (C)MazKen TechnoFoto


 まだ会社員だった私が、ペンFTの1号機を購入したのが2001年の
GWでした。
会社を辞め、再度フリーになって10年....早いものです。
PEN-FTも年を取りました。一番若い1970モデルでも43歳です。
皆さんの PENの調子はいかがですか?

 クイックリターンミラーは接着剤が剥離して、いつ脱落してもおか
しくありません。
無理やり剥がして、TOMY師に修理を頼むのは無理ですから、一度も
クイックリターンミラーを再接着していないPENは、覚悟をしていま
しょう。

 シャッター幕もです。チタン製シャッターの幕は、どのシャッター
スピードでも全速力で回転しています。金属疲労による全損もあり
ますから気をつけましょう。

 一番気がかりなのは、修理(整備)履歴を持たないPENです。
潤滑油類の状態も、金属疲労の度合いも、ミラーの銀蒸着の状態も
分からないまま使われている、未点検・未修理機またはいい加減な
修理機をお持ちの皆さん、特にご注意ください。

 修理(整備)履歴を知らない、持たないPENをお持ちの人は、いくら
なんでも1回ぐらいTOMY師に診てもらって下さい。
私がペンスケッチ展の会場で知る限り「MazKenさん、このPENきれ
いでしょう!」っと見せてくれるオーナー機の7割は、とても褒め
られた状態では無い半病人です。

 本当によく整備されたPENはファインダーもクリアで、ピントも合
わせやすいのですよ。
ましてや、整備されたPENで撮ったフォトは「ノスタルジックな色
調」でも「ゆるいトーン」でもありません。
設計した米谷美久師は、クッキリ!カッチリ!シッカリ!写るよう
にレンズを作ったハズです。
本来の色合い、解像度で写らないのは、あなたのカメラに対する扱
いが雑なだけと言っておきます。
意図的に"ユルヌルフォト"を撮りたいなら、別の方法はいくらでも
あります。
カメラは本来の状態に整備されてこそ、ベストです。

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「味」と「整備不良」はまったく別物  (C)MazKen 

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2010/07/30

最新デジタル用レンズとペンF (PEN-F)

Pen_eos01

かなりキレているAPS-C専用の新世代 超広角レンズがお勧め
PEN-FT+ SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC (EOS)

"muk コスゲ"さんに、初めて会った日から、もう1年。
マウントアダプターの世界では、知る人ぞ知るブランドになって嬉しく思います。

ペンF シリーズ用のマウントアダプター=ペンF系ボディとEOS用EFレンズの実現は、撮影派の私たちに、新しい可能性を開いてくれTました。

Pen_eos02

マウント部だけだと、EOS用大口径マウントアダプターがよくわかる

前回(5/7)の記事では、なぜEOSアダプターなのか? オールドレンズとの関係で説明しました。
今回は最新のデジタル一眼レンズの威力を、"せみちゃん。"さんの作例で見ていただきたいと思います。

まず、作例を・・・・クリックすると原寸の大画面が開きます。

著作権は、せみちゃん。さんです。
ダウンロードしてのテストプリント等は、必ず!絶対!個人の範囲内でご使用下さい。

P6230010_450
1) CLICKで原寸展開します

P6230028_450
2) CLICKで原寸展開します

SIGMA 10-20mm F3.5 Nikon用--> NOVOFLEX EOS/NIK NT --> EOS/PEN F (muk)

----- せみちゃん。さんコメント -----

すべて10mm (14mm相当) での撮影画像です。
2枚目(人力車)がほぼ開放での撮影,他は絞っています。
(デジタル化は) E-30+ベローズのデュープ画像の,JPG最大サイズ画質画像です。
Photoshop7.0でレベル・コントラスト・カラーを自動補正し,最低圧縮保存です。
あくまでデュープ画像ということで見ていただければと…。
恐らく手持ちのフィルムスキャナ(Canon FS 4000US)よりは若干よいかと思います。

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フィルム画像のデジタル変換については、フラットベッドはもちろん、へたなスキャナより、デジカメデュープの方が画質が良いことは、5月のセミナーで実証しましたね。
理論や噂、雑誌記事より、自分の目で確かめろ! Mazken主義です。

いかがですか?原寸大画面でご覧になりましたか?

ポイントは画像の四隅!
このSIGMA製レンズは、APS-C=約23.4×16.7mmフォーマットのデジタル一眼用です。
つまり、24×17.2mmのハーフフォーマットでは、シビアに言うと良像を保証するイメージサークルが足り無いことになります。
でも、四隅の画像は流れも、収差もほとんど見られず、立派だと思いませんか?
開放でも像の崩れや収差は、ほとんど見られません。
(14mm超広角ですから、歪曲は別ですよ)

残念ながら、マウントアダプターの構造上、キヤノン EF-Sレンズ系にある、純正の10-22mm F3.5-4.5との比較はできませんでしたが、私見(私の体験的主観)では、シグマのレンズが優位かと思います。

何より、PEN-Fマウントアダプターには、キヤノン EF-Sレンズが装着できないのですから、勝負ありですね。

最新のデジタル一眼用、ワイドズームとPEN-Fの組みわせ、今後もかなり期待できます。

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2010/06/21

ご注意ください

梅雨まっただ中です。

御存知の方も多いと思いますが、ペンスケッチ展6/神戸の終了した翌日、雑誌用の撮影に行きました。

作品用にPEN-FT黒 (2006年整備済) で撮影を開始したのですが、20コマ撮ったところでファインダー画像が消失!(+o+)!

リターンミラーの脱落 (剥離) です。

その後はEOSで撮り続け、仕事のミッションは果たしましたが、リターンミラーの脱落は3月に続いて2度目。
3月もTOMY師のところで整備を受けて半年の個体です。

整備とミラーの脱落は全く関係はありません。誤解なく (^_^;)
おそらく製造時期がとても近い"347000"2台なので、接着剤の経年劣化も同じだったのでしょう。

エポキシ系接着剤は最も接着力が強く、安定した接着剤ですが、湿度・水分に弱いのは知られています。この時期には要注意かもしれません。

TOMY師の報告でも、ミラーのお皿=チリトリが腐食しているのが確認されています。
腐食すれば、そこに水分も吸着しやすくなります。

皆様もどうぞお気を付けて・・・
使うなという意味ではありませんよ。誤解なく (^_^;)
経年劣化は使用頻度に関係ありません。使わなくても間違いなく劣化します。
ただ皆さんのPEN-FTも、そろそろ脱落の時期に来ていると言うことです。

脱落した時は、ミラーを噛んでフリーズすれば"そのままTOMY師"に。
チリトリが元の位置にリターンしていたら、外れたミラーがボディ内で暴れないよう。ボディを上に向けて静かに持ち帰りましょう。
もし、手袋があるなら、表面鏡を汚さないように取り出して、CFカードやSDカードのケースに入れて修理に出しましょう。

もしミラーが割れたら・・・それはそのままTOMY師に送るしかありません。
大切なのは、くれぐれもレンズ側に危害が及ばないように! 
レンズの鏡筒内に入ると悲劇ですから。


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(C)OFFICE TOMY  腐食を除去しミラーを接着前のチリトリ

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2010/05/07

ペンF系 に新しいマウントアダプターが!

"muk コスゲ"さんに、初めて会った日から、ペンF シリーズ用のマウントアダプターを強く提案していましたが、ようやくできたそうです。

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おや新しいデジカメですか? PEN-FT+EF 16-35mm F2.8 L 

形式は、ペンF系ボディとEOS用EFレンズをドッキングするアダプターです。
なぜEOS/EFレンズ用かと言いますと、御存知の人や利用している人も多いと思いますが、EOS-EFマウントには、ニッコール, ヤシカ・コンタックス, OM-ZUIKO, ペンタックス等々のMFレンズが装着可能なアダプターが、すでに数社から豊富に出回っているからです。

つまり、仲介マウントとして最適なワケで、今までEOSにマウントアダプターを装着して遊んでいた方は、そのまま今回のアダプターを仲介役にしてペンF系での使用が可能になります。

Pen_eos03
現物が5/13、届きましたです \(^○^)/

ヤッタ!

価格は単体で10800円
+OM SET  13300円
+Y/C SET  13300円
+P/K SET  13300円 (詳細はCLICK!)

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2009/09/14

あなたが被害者にならないように

E-P1のお陰で、またまた「にわかPENブーム」のようです。

ただブームと言っても、フィルムペンのペンFTはもう39年も昔に生産を終えているので、生き延びた限られた個体の保護にも関わる問題になってきました。

「機械式カメラは一生モノ」なんて誇大妄想で、特殊鋼で作ったパーツや環境問題で、現代の工場では再生できないパーツはたくさんあるのです。
それなのに、修理業者に頼めば必ず再生できるとか、お金を出せば何とかしてくれる的発想で、ジャンクカメラと半ば知りながら購入し、心有る修理業者にそのツケを負わせる....なにか間違ってませんか?

実は、またもや「大量に怪しいネットオークション」情報が入ったのです。

なぜ出品者に複数回質問をしないの? 質問に怒るような人から買うべきではありません。

「整備品」「修理済」って専門業者の扱いですか? 職人(プロ)を認められる出品者ですか?

・よく「ネガフィルムで撮って問題ありません」ってありますが、ネガフィルムの露出誤差許容範囲(ラチュード)は、フィルム付カメラやトイカメラで使えるほどアバウトなのです。
"ネガフィルム"で異常が分るようなカメラは、トイカメラ=玩具以下です。
テスト撮影は"ポジフィルム"を使うのが当然でしょう!

・ペンF系なら、上カバーはちゃんとピッタリ装着できていますか? 適当にハメ合わせたニコイチではないですか? 
今や"300000番台"のシリアルナンバーは当てになりません。

「整備品」「修理済」なら、ファインダーはクリアですか? レプリカパーツでちゃんと第2ミラーが換装されていなければ、私の最初のペンFTのようにミラーウィンドウフィルム貼付けや、アルミ箔貼付けの可能性を疑いましょう。

露出計メーターの動作なんてどうでもよいのです。シャッターやミラー動作系はちゃんと動きますか?
巻上げレバーは異常に重くて、ガリゴリしていませんか?
スムーズな動作を確認できない商品は買うべきではありません。

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ペン専用工具キット。これからは常備品かもしれないですね?

私はペンFや愛する名機に対し「いたずらな分解遊び」は勧めません。
ただし、ペンF系オーナーに最低限の愛機診断方法として、一つに上・下カバーを開く事を拙著でもWEBでも書いてきました。
最初に工具を掛ける"セルフタイマー"は、良品と粗悪品を見極める手段になるでしょう。

駆動部のグリスや機械油はベタベタにハミ出していませんか? 配線のコード類は妙に太くないですか? 配線のハンダはきれいですか? モルトはスムーズに貼ってありますか? 
以上がヘタな素人同然の修理と、本物のプロの修理では差が出やすい部分です。
もちろん、ネットオークションで購入した個体を分解した時点で、それは故意の破壊行為とされ、NC/NRの対象となるでしょう。

でも、ネットで買うならそれぐらいの覚悟が必要ということです。
私もご批判覚悟の上、正直に申しました。

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2009/06/16

これから欲しい人、読んでください

私がペンスケッチ展の会場にいると、色々な人がペンについての質問をくれました。
これから機械式カメラを購入される人に、私個人の観点でコメントします
(機械式カメラって面倒なんで、拙著に従いアコースティックカメラ=アコカメで略します)

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 「時を超えるカメラ」「複製空間」を撮影していた当時の装備 

アコカメの価格
私は以前から、30年以上も生き延びているアコカメの価格は、発売当時価格+存命プレミアム(希少価値とは違います)が当然と思っています。

1980年以降に主流の、半導体や電子基盤が寿命になれば修理不能の電子制御カメラとアコカメでは、機械としての根本が違います。
ジャンク(不動品)は再生用の部品取りなのでともかく、完動品にはそれなりの価値と敬意を払うのが当然だと思います。

もし、それが高いと思うなら、買うのをやめたほうが賢明でしょう。
最新のデジカメと比べて高いと感じる人は、そのカメラの生き延びてきた奇跡のような歴史や、機械としての魅力を理解できないのですから、たぶん買っても長く愛用することはないと思います。

アコカメの購入
昨今生産中の商品と、根本的に違うことを完全に認識してください。中古カメラは1台1台が唯一無二なのです。
当初は大量生産でも、生き延びてきた経緯、修理歴、保管状況で現在は全部コンディションが大きく違う、世界に唯一のカメラなのです。

私はカメラコレクターではありません。でも、すばらしく綺麗なアコカメやレンズを発見すると「これを引き取って大事にできるのは自分しかいない」と、思うことがあります。
それぐらい、中古カメラやレンズとの出会いは運命的です。
そして、本当に「一期一会」。躊躇すれば他人の手に渡り、二度と合えないことも肝に命じましょう。
アコカメの先輩が「これは良いカメラだ!」と言ったら、飛び降りるのが賢明です。

安すぎる修理代金
一番多く耳にする嫌な話は、修理料金です。
例えばペンFTが不調で分解整備=オーバーホールが必要だとします。修理屋さんの料金が15000円と言うと、多くの人は「高いな~」と言うのです。(他のペンなら10000円ぐらいです)

中古カメラの修理は、並んだ部品を組むだけの新品製造と違います。
現行の電子カメラを修理する際のユニット(ブロック化された部品)の交換ともまったく違います。
少なくても数十個の細かなビスを外し、カムやレバー、バネ、ロッド、コロ等々、超細かな立体パズルを分解しながら不良箇所を捜すのです。50年前に6000円だったペンでも、分解して丁寧に部品を洗浄し、不良箇所を修理し、組立てると「1日仕事」です。

会社員の人なら理解いただけるハズです? 1日社員を拘束したらその仕事の発注者にいくらの対価を要求しますか? 自動車の修理はどうでしょう?タイヤを1本交換したら10分の作業工賃として2000円支払いませんか?
1台1台まるで違う中古カメラの修理。順調でも半日、ヘタすると3日もかかる中古カメラの分解整備が"15000円"で高いと言えるでしょうか?

まして、他のジャンクカメラから必要な部品を調達したり、自作のパーツを組み込む作業までしてくれる修理屋さんに、「1万円のカメラに1万円の修理代は高いよ」と言う人は、ご自分で修理するか、何万円も出して良品が見つかるまで買い続けるか、アコカメのオーナーを辞めなさいと言いたいですね。

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最悪の論理
私のペンの主治医T師の仕事を見ていると、近年ますますネットオークションで購入したゴミ同然の中古カメラを修理依頼し、完全主義者のT師の腕を利用してレストアさせる人が多いのに気付きます。

悪意のない人もいると思いますが、ネットオークションは危険な賭けです。
転売を重ねて利益だけを目的とする、オークションプロが増殖しています。出品者の実態は私でも見抜けません。
いい加減な素人分解で「修理済」と称し、購入してから不調なのでT師に開いてもらったら、「破壊行為」が行われていたという例は山ほどあります。
破壊された部品と交換に、貴重な在庫の中古部品も消えるわけです。
上カバーを外したら綿ゴミとダニだらけ、サビと油まみれの部品だったなんて修理でも15000円・・・。T師のストレスはたまる一方です。

誤解が多いのは、レストアしたカメラは「新品」ではないことです。30年以上昔に作られたアコカメはどんな名医の手でも「新品」には戻りません。メーカーの部品在庫など10年以上前に皆無なのですから。
修理したカメラが、現行のデジカメのように「新品」状態で戻ってくるわけでは無いことを、しっかり認識してください。

アコカメの楽しさは、運命的出会いで入手したカメラをたくさん使ってあげること。
壊れたら修理することも思い出だと思います。
私はカメラコレクターではありませんので、以上に不快な発言がありましたらご容赦ください

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2009/04/14

久々に撮ったら (@_@) フリーズ

11日の土曜は尾久で寄り合いがあって、その前に上中里の旧古河庭園までペンを持ってお散歩(1Hほど)したのです。
バラにもツツジにもちと早かったですが、それなりに丸1本楽しめました。
フィルムは"フォルティア"。レンズは20mm/f3.5と42mm/f1.2です。

で、その前の晩.....久々にペンを持ち出すので、黒ペン347405号を試運転したら
クイックリターンミラーが外れて、ミラー枠を噛んでフリーズ
残念でした....TOMY師の元に送ります。

さて、庭園を写した翌日曜は、地元横浜のに久々行きました。もちろんwithペン!
大改修後初めてだったのですが、これが良い!
きのしたさんや、娘からも聞いていたのですが、本当に見事なレストアで、往時の姿になっていました。
甲板(総木張り)も張り替えられ、3~1等客室やラウンジも本来の姿に復元されて、さすがは日本郵船の豪華客船といったすばらしい姿に戻されていました。
元の持ち主の手に戻り、その気でやればできるもんです。

皆様も、日本の太平洋航路に使われた唯一の豪華客船を、じ~っくり観て下さいね。
これは貴重な文化遺産だと思いました。
日曜日(1.5Hほど)また丸1本と少々です。

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2009/04/01

オリンパス用メンテナンスセットが実現

桜が七分咲きですね!

以前からペンのメンテナンスには、ジャパンホビーツール(JHT)の「カメラ工具Aセット」を愛用している事は、私の著書でご存知だと思います。
ところがこのセット、色々なメカニカルカメラの分解を目的としているので「ペン一筋」の私には無用の工具が大半で、使う工具は限られていたんです。

「プロのレストア師や、分解マニアを目指すのではないので、もっと必要な工具だけに絞れませんか?」JHTと相談したところ、ようやく時代の要求に合わせて、無駄の無いオリンパスファン向けのセットが限定発売されました。

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■オリンパス用メンテナンスセット
内容は左上から
・先曲がりピンセット
・ドライバー(プラス 2.0/2.5ミリ)ドライバー柄に内臓
・ドライバービット(マイナス1.5/ 2.0/2.5/ 3.0ミリ)
・真鍮ハンドプライヤー:6ミリ 

・レンジファインダーオープナー  L型


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これが無いとペンFTの分解はできません。必須の工具ね!

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レンジファインダーオープナーは大活躍!

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OM系でも、あちこちで活躍します

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このビット交換式ドライバーは純ドイツ製。カッコイイ!

この内容で 9.500円(税込)+送料500円 とダンゼンお得!
専用セットなので、店売りはしません。
欲しい方は私にメールください。ペンスケ展会場でも販売します!

* 時々ですが、JHTの工具の強度に対する批判を耳にします。私の持論はカメラ側の部材が壊れるようなプロ工具こそ、素人は絶対に使用すべきでないと思います。

ネジやビス、ボルトを壊す前に、工具が「負ける」という発想、工具の超名門「スナップオン」を取材した時にも同じことを聞きました。

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2009/02/14

スナップカメラとしてのペンFT

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 PEN-FT+Zuiko 42mm/F1.2 

2月中旬なのに、暖かいと言うより、ちょっと暑いんじゃない? と感じます。

これだけ暖かければ、外に出て「梅でも撮ろうか?」でしょうが、ちょうど7年前の今頃撮ったスナップ集を見ていたので、リサイズして掲載してみました。

1.露出はおおまか。フィルムに任せる
 2002年の今頃ですから娘は4歳になったばかり。まだまだ幼ない手や顔が、なつかしい (^_^)
撮影はもちろん自然光、ISO100のネガフィルムで、レンズは42mm/F1.2です。
シャッターは1/60、絞りはF2.8のハズです。
フラッシュは報道写真ではないので、使いません。多少暗くてもネガフォルムなら結構救ってくれるし、暗くてもその時々の雰囲気が大切なので、細々気にしません。



2.ピンも
おおまか。からだで調節する
 絞りはF2.8ですが、ピントを何がなんでも合わせようとせず、大まかに合わせたら自分のからだを前後させて、ピントが合致した瞬間シュートします。
子供はちょこちょこ動くので、手動でピントを合わせようとしないことです。
「動かないで!」と言った瞬間、子供は夢から醒めてしまうでしょう。



3.良いフォトとは?
 ペンFを使うと、露出もピントも完全手動。しかも厳密に合わせていません・・・合わせられないと言うのが正確でしょう。
オマケに連続ショット数は、5秒に1コマ程度がやっとです。
今時のデジカメに備わる「撮影必須要綱」の1/10も合致しないフォトですが。私はペンFで撮ったスナップが大好きです。
デジタルのクリアさ、シャープさ、瞬間を切る鋭さはまったくありません。
でも、室内に差し込む冬日が暖かいでしょう? 子供がふっくら生きている感じがしませんか?



苦労して撮った操作のひとつひとつが、撮影者の記憶に指先に残る。
フルオートに近いデジカメには、絶対残らない撮影データ・・・それが宝です。

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