ペンスケッチ展5 後記

PEN-FT+ Zuiko 42mm/F1.2
"ペンスケッチ展5"が終わりました
私がこのフォトエキシビションに賭ける思いは、大袈裟に言えば「日本人のフォトARTに対する価値観の多様化推進」「フォトARTの大衆浸透と鑑賞力のレベルアップ」です。
一見、オリンパス・ペンという単一カメラ銘柄のくくりですから、カメラマニアの集いのように思われますが、コンセプトは全く逆です。
昭和時代に最も売れた大衆カメラ(とその競合機)で撮影したフォトに限定することで、カメラマニア向けのエキシビションではないのです。
「みんなちがって みんないい」
ペンスケッチ展の不変のルールです。
自分の置かれた環境で、精一杯作品制作を楽しむという意味です。
仕事が猛然と忙しい人、フィルムカメラを知って一月もたたない人、近所に名所旧跡が無い人、撮影環境も生活環境も撮影スキルもバラバラなのは当然です。
そんな日常の中でも、カメラを持つと何か違った空間が見えるはず。
十人十色の作品制作環境と、感性を認め合う。他人と比較しない。競わない。
これが私の参加型ARTに対する不変のコンセプトです。
フォトエキシビションはライブパフォーマンス
誰でも参加できる、撮影テーマが無い、額装もサイズも点数も規定しない。ペンスケッチ展の大きな特徴です。
これはメーカー系ギャラリーでは、(巨匠を除いて)到底許されないことです。
きちんと立派な額やパネルに入れ、整然と並べるのが常識の日本的展覧会。
粛々と息を殺して見ないと悪いような、圧迫感ってすごく嫌ですよね?
私が参加者に強く勧めるのは、お客さんに接すること。
自分の作品やペンスケッチ展のコンセプトを、お客さんに説明する方がよりハッピーになるからです。
フォトARTはエモーショナルに楽しむ
フォトARTの楽しみかたって、もっと感覚(情緒)的で良いと思います。
そうすれば「良く写ってますね」なんて言う、カメラやレンズを誉めているのか? 写っている被写体そのものや撮影技術を誉めているのか意味不明な「評論」なんて出てこないハズです。
「良く写ってますね」は「表現者の感性や創造性」を誉めている言葉ではないと思います。
例えば最新の全自動デジカメなら、よく写るのが当然でしょう。
ARTは面白いかつまらないか? 好きか嫌いか? 印象的か否か? エモーショナル(官能的)にとらえてほしいのです。
フォトグラフは「写真」という意味ではありません
本来の直訳は「光の絵=光画」です。リアリズムや記録性というのは、フォトのごく一部の機能です。
欧米崇拝に否定的な私でも、フォトグラフの誤訳「写真」だけは受け入れられません。
「光画」の多様な表現性、楽しみ方、感覚的捉え方、私はペンスケッチ展を通じて、出展者に対しそれを投げ、来場者にそれを感じていただきたいのです。
来年のペンスケッチ展6、どうぞ ご参加orご来場ください。
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