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2009年10月の記事

2009/10/19

最新プリント情報(2)

ひまわりさんの、プリント現場報告

これから説明する"RPプリント"とは、リバーサルフィルムからのアナログダイレクトプリントです。

まず、サービスサイズあるいは機械焼きと呼ばれ、ストレート焼き(1回露光)で処理されるプリントと、手焼きと呼ばれトリミングや覆い焼き、焼き込みで調子を整える事のできるプリントの2種類があります。

プリントサイズはサービスサイズが L版~4PW。
手焼きが キャビネ~全紙となっています。
どちらもハロゲンランプを光源としてフィルムを透過させレンズを通してペーパーに露光させます。

機械焼きと手焼きの違い
機械焼きの場合はロールペーパーを使用し、色、濃度調整は段階的な調整となります。
また原版に対し固定倍率でのプリントとなるためケラレ率が高くなります。
フルLLサイズのみ原版がほぼ全部が入りますが、若干のケラレが生じる場合があります。また黒縁が付きますが均等には付かない事があります。

次に手焼きですが、名前の通り一枚づつ手作業でシートペーパーに焼き付けます。
本番前にテストプリントをおこない、仕上がり具合を確認して色濃度および焼きこみ等の指示をデータ用紙に記入します。
色濃度は可変フィルターと露光時間で無段回に調整する事が出来ます。
その後、本番プリントを焼きます。その際フィルムを透過させイーゼル上で確認するのでトリミングをする事が出来ます。

私の担当する"RPプリント"は、原版に合わせた色濃度が基本となります。
プリントの色調はご使用されるライトボックスと、プリントを鑑賞する室内灯等の光源に大きく左右されます。

当社では印刷学会準拠のフジカラーイルミネータープロを使用し、室内灯には演色性AAA色評価用の蛍光灯を用いています。
演色性AAA色評価用蛍光灯は、名前の通り色を比較して評価する時に基準となる光源で、色温度が"5000K"前後となっています。
一般的な白色蛍光灯は"4600K"付近となり、プリントを鑑賞すると赤味が強くなる傾向にあります。

撮影者の好みの色調、濃度にプリントするには、RPプリントに細かな指示を書き込んだLLサイズを見本として添付するのが良いでしょう。

またコントラストの高いポジフィルムですが、RPペーパーもコントラストが高いのでハイライトとシャドウの差が大きい絵柄のプリントは、サービス版のストレート焼きでは再現できない事が多く、焼きこみ等のテクニックを用いてプリントする事により、濃淡を調整する事が出来ます。
ただし手で覆い焼きや焼きこみをする為、フォトショップで加工するようにはいきません。また、ペーパーの特性で露光時間が長くなると赤味が強くなる傾向があるので、ハイライトはG味なのにシャドウ部はM味と言う事も少なくありません。



プリントできるサイズ
"RPプリント"について確認したところ、ペンFで撮影したハーフ原版からは、全紙までのプリントが可能です。
残念ながら、ここ数年ハーフ版からの全紙は注文が有りません。


ハーフ版の縦横比と全紙の比率は合わない為、長辺側がケラレてペーパーフルの状態での仕上がりとなります。
ただし、最大倍率でのプリントとなる為、全紙でのトリミングは基本的に不可能となります。
当然ハーフ版でもノートリミングは均等余黒でのプリントが可能です。
ノートリミング=原版すべてでは有りません。ネガキャリアおよびペーパーのイーゼルマスクによるケラレが若干発生します。

「4切Wを注文すると半切料金」についてですが、当社ではワイドサイズとして6PW/6切Wと4PW/4切W(Pと切の違い)があり、6PW/4PWはサービス版のため固定倍率のストレート焼き、6切W/4切Wは手焼きでトリミング/焼きこみ等が可能です。
当然料金には差があります。
よって、ハーフ原版から4PW/4切Wをプリントしても、半切料金になってしまうという事は有りません。



解像力について
私の考えですが、RPプリントはアナログプリントのため、解像度という観念で考えた事は有りません。解像力と捉えていただいた方が良いと思います。

フィルムでの撮影ですから、使用フィルムによる違いが一番大きく、フジクロームアスティアが粒状性は一番良いとされており、プロビア400Xとは粒子の表情が全然違います。

また、被写体や撮影時のピント、露出にも左右されますし、プリントサイズや鑑賞距離により感じ方に違いが発生します。
要するに個人差による感じ方が違う為、どのサイズまでならば解像力が良いとか、このサイズ以上は悪いとか、決めつける事は出来ません。

フォトアートは、チャートを撮影して画像チェックいるのではなく、好きな物を撮っているのですから、色々なフィルムによる違いを楽しみ、フィルムによる解像力の違いや、被写体による違い、露出による違いなどを楽しむ世界だと思います。

今後は、フィルム種も減少していくでしょうし、今だから楽しめるペンFと考えて頂けたらと思います。

最後に、三多摩地区は当社での取引も少なくRPを扱っているお店は数店しかありません。
・青木写真  昭島市昭和町5-1-17
・かじはらスタジオ 立川市西砂町6-6-18
の2店くらいでしょうか。あとは営業写真館ばかりです。

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2009/10/11

最新プリント情報

フジ直系現像所 ひまわりさん報告
確かにコダックは以前よりアナログプリントを中止してデジタル銀塩プリントをしています。
今、そのコダックプリントをしているメインラボをご存知でしょうか?かつてはゾウさんマークでおなじみ0円プリントの最大手、今は神奈川県民ならご存じ万葉の湯を経営する"日本ジャンボ"です。
薬局やクリーニング店のプリント専門ラボが、今は"KJイメージング"としてコダック純正処理をしています。かたや未だに格安プリントも並行して営むラボ運営会社なんです。

また、フジでアナログプリンターが一台と云う事はありえません。
当社の規模でも、ネガ専用で254ミリ幅のロールペーパーを使用するアナログ機は五台以上有りますし、半切以上に対応する手焼きプリンターも四台は稼動中です。
ただし一般的なプリントはL版から4PWのサービス版での注文が多く、それらの品物は大半が"FRONTIER"で処理されます。
一般アマチュア写真家さんからはアナログ手焼きは注文がほとんど来ません。営業写真館は、まだまだブローニーフィルムを使用してアナログ手焼きが大半です。しかし子供写真館からデジタル化が進み、ネガフィルムの需要が減っているのも確かです。

せみ ちゃん。さん続報
富士フィルムにハーフサイズからのプリントについて
聞いてみたところ,「現状では」以下のようでした
(富士系列のプロラボクリエイトも含む)。

A. カラーリバーサルからの場合
1. “フジクロームRPプリントダイレクト”(アナログ)
機械焼:LLまで。
手焼:通常は四切まで。クリエイト現像所では四切ワイド・4PWまで(料金は半切相当)。

2. “デジカメプリント クリスタルPRO”(デジタル:手焼扱い)
通常は四切まで。クリエイト現像所では四切ワイド・4PWまで
(料金は半切相当)。

B. カラーネガからの場合
現状では“デジカメプリント クリスタルPRO”(デジタル:手焼扱い)で,
通常は四切まで。クリエイト現像所では四切ワイド・4PWまで
(料金は半切相当)。

なお,白黒は(ちゃんと聞かなかったのでうろ覚えで要確認ですが…)
四切までだったかと(いや?制限なしだったか???すみません)…。
ということは,四切ワイド以上のサイズに伸ばしたい場合は(高性能な)
スキャナでデジタルデータ化して,“デジカメプリント クリスタルPRO”で
プリントすることになりそうです…。

せみ ちゃん。さんビックカメラにて
ビックカメラのフィルムコーナーで,正規ラボ経由のカラーネガからのアナログプリント注文について聞いたところ,もうコダックは受け付けておらず。

フジもアナログの引伸機は東京に 1台しかなく(∴地方からの注文は実質不可能)。ペーパーサイズもキャビネ相当までしかないため,それ以上の大伸ばしはできないそうです…。
ということは,デジタルプリントでは,どんなフィルムを使っても(大判でも)スキャナを通すと
同じ解像度のプリントになってしまう可能性があるわけで…
(フィルムサイズによる設定変更とか,あるのでしょうか? なさそうですが…)。

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2009/10/10

PEN E-P1 も楽しんでます

Ep1_002
camera こういう遊び方はやはり夢だったでしょう?
この手のカットの撮影機材を気にする人は通。 EOS 50D EF24-70 F2.8L

E-P1を使って、早3ヶ月。
E-410に代わってずいぶん働いていますが、雑誌の記事では見えない作例のディテールが少しでも見えるように、随時ブログに掲載しましょう。

_018
camera Zuiko 42mmf1.2 f1.2 のままで撮影 CLICK!

正直、結論から言えばこのカメラはEOSデジの代理にはなりません。
反論はあるでしょうが、「作家的作品」ならともかく商用写真は無理。
E-P1が真価を発揮するのは、旧型のMFレンズを装着して遊ぶ時です。
お世辞でなく、PEN-FTのデジ判として持ち歩く楽しさはあります。

063
camera OM-ZUKO 50mmf1.2 f1.2 のままで撮影 CLICK!

"PEN E-P1 BOOK"でも紹介しましたが、いまだかってないほど多種多様なレンズマウントアダプターが用意されていますから、ぜひ往年の一流メーカーの『国産レンズ』を楽しんでいただきたいと思います。

特に大口径の楽しさはクラクラします! お試しください。

"muk select"のマウントアダプタ紹介ページ

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