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2009年9月の記事

2009/09/14

あなたが被害者にならないように

E-P1のお陰で、またまた「にわかPENブーム」のようです。

ただブームと言っても、フィルムペンのペンFTはもう39年も昔に生産を終えているので、生き延びた限られた個体の保護にも関わる問題になってきました。

「機械式カメラは一生モノ」なんて誇大妄想で、特殊鋼で作ったパーツや環境問題で、現代の工場では再生できないパーツはたくさんあるのです。
それなのに、修理業者に頼めば必ず再生できるとか、お金を出せば何とかしてくれる的発想で、ジャンクカメラと半ば知りながら購入し、心有る修理業者にそのツケを負わせる....なにか間違ってませんか?

実は、またもや「大量に怪しいネットオークション」情報が入ったのです。

なぜ出品者に複数回質問をしないの? 質問に怒るような人から買うべきではありません。

「整備品」「修理済」って専門業者の扱いですか? 職人(プロ)を認められる出品者ですか?

・よく「ネガフィルムで撮って問題ありません」ってありますが、ネガフィルムの露出誤差許容範囲(ラチュード)は、フィルム付カメラやトイカメラで使えるほどアバウトなのです。
"ネガフィルム"で異常が分るようなカメラは、トイカメラ=玩具以下です。
テスト撮影は"ポジフィルム"を使うのが当然でしょう!

・ペンF系なら、上カバーはちゃんとピッタリ装着できていますか? 適当にハメ合わせたニコイチではないですか? 
今や"300000番台"のシリアルナンバーは当てになりません。

「整備品」「修理済」なら、ファインダーはクリアですか? レプリカパーツでちゃんと第2ミラーが換装されていなければ、私の最初のペンFTのようにミラーウィンドウフィルム貼付けや、アルミ箔貼付けの可能性を疑いましょう。

露出計メーターの動作なんてどうでもよいのです。シャッターやミラー動作系はちゃんと動きますか?
巻上げレバーは異常に重くて、ガリゴリしていませんか?
スムーズな動作を確認できない商品は買うべきではありません。

004s
camera ペン専用工具キット。これからは常備品かもしれないですね?

私はペンFや愛する名機に対し「いたずらな分解遊び」は勧めません。
ただし、ペンF系オーナーに最低限の愛機診断方法として、一つに上・下カバーを開く事を拙著でもWEBでも書いてきました。
最初に工具を掛ける"セルフタイマー"は、良品と粗悪品を見極める手段になるでしょう。

駆動部のグリスや機械油はベタベタにハミ出していませんか? 配線のコード類は妙に太くないですか? 配線のハンダはきれいですか? モルトはスムーズに貼ってありますか? 
以上がヘタな素人同然の修理と、本物のプロの修理では差が出やすい部分です。
もちろん、ネットオークションで購入した個体を分解した時点で、それは故意の破壊行為とされ、NC/NRの対象となるでしょう。

でも、ネットで買うならそれぐらいの覚悟が必要ということです。
私もご批判覚悟の上、正直に申しました。

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