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2009/04/30

長いですが読んで下さい

311p3
 PEN-FT+Zuiko 20mm/F3.5

久々に撮ったフィルムの現像で、ひまわり さんの努める神奈川フジカラーに。
そして翌日、これも久々でフジフィルムのプロ担当:Uさんにも会ってきました。

わかってはいましたが、フィルム部門の低落はひどい状態です。
現像機の維持が最大の問題で、現像料金値上げとかそういうレベルではなく、現像機を維持するための最低限のフィルム本数も出ないので、未撮影(未使用)のフィルムを定期的に現像機に入れているそうです。

現像所のひまわりさん的には「トイカメでも、一時のブームでも、需要があれば良い」と言っていましたが、本社のU氏的には「トイカメラユーザーの増加は歓迎ですが、フィルムの現状を救うほどの数字にはならないんです」との見解。
だからと言って、U氏が黙って動かない人ではなく、色々なカメラ雑誌のフィルム特集には必ず原稿を入れているし、イベントやセミナーも懸命に仕掛けているのは、私もよく知っています。
日本のフジフィルムだけが、本気でフィルムフォト文化を残そうとしているのです。

私はフィルムの楽しさ、機械式カメラの面白さは現代人でも十分通用すると確信しているんです。散歩や趣味タイムで撮り歩くなら、フィルムとアコースティックなカメラの方が絶対に面白いですよ。被写体に対する感動や記憶の強さが違います。

最大の問題は、今の自分もそうですが「撮影したフォトを、ブログやWEBに掲載するまで、相当な手間がかかる」ことだと思うのです。
現像から上がったフィルムをセレクトするまでは良いのですが、スキャナにかけ、フォトショップで色調整やリサイズして、ブログやWEBにアップできるようデジタル化する行程が、私をはじめペンが大好きな皆さんでも面倒だと思うのです。

ある人は「プリントこそ写真の醍醐味」と言います。それは90%正論としても、現実・現代人である私達のフォトの楽しみ方の90%は印画紙プリントではなく、インターネットでの公開です。
1枚数百円のプリントは高コストだけでなく、保管場所がたいへんなので敬遠するのです。
デジタルフォトにしても、インクジェット式のプリントが繁盛しているのではなく、ブログやWEBに掲載が楽だからここまで普及したと思います。

だからこそ、現像と同時デジタルデータ化をもっと簡単に、標準的なサービスにしてほしいのです。そうすれば、もっともっと気楽に撮って気楽にインターネット公開できます。

「フィルム---現像---プリントこそ正当派」という、旧来のメディアに固執していたら、遊びとしてのフォトは自然消滅します。

話は変って、デジタルフォトがコスト的に安いと思っている人、大まちがいです。
私も試算しましたが、デジカメとPCやその周辺機器の頻繁な買い替えと、その代金で買えるフィルムの本数・現像料金を計算すると、デジタルフォトのコスト的優位性は虚構だと簡単にわかります。
単にランニングコストがかからないだけで、膨大な設備投資はフィルムフォトの比ではないのです。

 最後に、もし今現在でも20万人の人がフィルムカメラ、アコースティックカメラに興味があったとしたら、
1月に1本で良いですからフィルムを使って下さい
1年に10本×20万人の人がフィルムを使えば・・・200万本。フィルムフォト滅亡の危機は救えるのです。

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■COLUMN」カテゴリの記事

コメント

> 将来を見据えてフォトCDを急ぐのは決して間違っていると思いませんが、
> 何だかフィルム好きと言いながら、逆にとどめを刺しているようにも思えて
> しまうのです。

そういうお考えもあります。
が、やはり一般の人(一般的なフィルムフォトファンや機械式カメラファンの意味です)が、コストや時間や手間の制約が大きくては長続きしないのが、私も含め一般的だと思うのです。
当初は気合を入れてフィルムフォトに挑戦しても、1年もたずにデジタルフォトに戻ってしまった人は、元ペンスケ展仲間でも多いでしょう 
例えは違いますが、私が仕事として黒白フィルムの自家処理から早々に手を引いたのは「面倒くさい」からです。
今、フィルムや機械式カメラで撮るのは楽しいけれど...WEBやブログ掲載には「面倒くさい」のが、最大の障害です。


終局的にフィルムフォト文化の継承には、フィルムの絶対消費量の現状維持(アップは見込めません)。そして現像所というインフラの確保(死守)が条件です。
フィルムを使ってくれればフィルム現像は必然で、プリント需要も見込めます。
撮影---現像のあと、どう使うか? どう楽しむか? を 「オプチカルとケミカルのフォトこそが本流」 (カメラ雑誌的に言う「銀塩写真」)と、狭めてしまっては、フィルムフォト絶滅の危機は救えないと、私は思うのです。

投稿: MazKen | 2009/05/22 13:15

昨今のネットでのアナログ(フィルム)というのはデータ損失を「アナログ」と言っているように聞こえてちょっと違和感があります。フィルムをデジタル変換する際に必然的に生じる段階的データ損失で劣化したものを「アナログ」と言ってやしないかなぁ。

他の方が言われたというデジタルプリンターのお店で「手焼き」っていう言葉も変ですね。手焼きではなくて「非汎用アダプターを使ったイレギュラーなスキャンをする」ことを「手焼き」と言っている事になります。手焼きというのは、レーザーやインクジェットでない、露光を使って人の手で「焼きつける」ことを意味していると思います。

そろそろアナログ機材が本当に少なくなっています。プリンターの補修部品も払拭して段々と本来のアナログDPEが無くなる時代に入ります。最後にアナログDPEをネット検索などで探してちょっと足を伸ばして、アナログプリントを味わうのも一興かと思います。この時期に「アナログプリント」だと言うへそ曲がりな店は機材保全もそこそこ意識していると思えますが…難しいかなぁ…。

将来を見据えてフォトCDを急ぐのは決して間違っていると思いませんが、何だかフィルム好きと言いながら、逆にとどめを刺しているようにも思えてしまうのです。折角フィルムを使っているのですから、完全アナログをまだ楽しめる時期であることを、もっと楽しみませんか。最後最後の一滴まで…。

場にそぐわないへそ曲がりの意見だったら御免なさい…。僕は今回そう思って出展は完全アナログに徹しました。でも手前味噌は駄目でした…。今日の最終確認メール分かり易かったです。有り難うございました! いよいよ発送です。展示頂く方、どうぞ宜しくお願いします。

投稿: hiro | 2009/05/21 16:29

 私の私見ですが、フォトCDの画質はセレクト (主にピントと露出の確認) と、ブログやWEB用に使えれば良いと思っています。
プリントするにしても、レーザープリントのL判サイズ対応で良いかと・・・
* インクジェットプリントなら、レーザーの半分の画素数で要求を満たします。

私たち普通から見ればヘビーユーザーを含め、年中展覧会やフォトコンに作品を出展するわけではありませんし、駄作まで高解像度で読込む必要はありません。
不要に大画素数だと、粗編集や保管、プレビューすら面倒です。

1本撮って36枚撮りでも、ハーフの72枚撮りでも、作品化したいカットは多くても10コマあるかないかだと思います。

高解像度=大画素数スキャンは、どのようなスキャナを使っても手間と時間は変りません。つまり、多大な手間と時間が掛かるのです。
ですから、本当に作品として残す価値のあるものだけ、自分で丁寧に再スキャンするか、専門店で1コマ:数千円かけてスキャンすれば良いと思います。

ただ、最低解像度(画素数)の基準は、フォトCDが登場した2000年頃と大変な違いがあります。
今時の基準なら、デジタルベタ焼きでも300万画素ぐらいは欲しい。できれば600万画素・・・と思うのは確かです。

フジフイルムも多分、300万画素をクリアするのに、どうしたらコストを下げられるか? 悩んでいるはずです。

投稿: MazKen | 2009/05/21 12:10

キタムラ等で行なっている、銀塩フィルムのフォトCD化については、デジカメの画素数レベルで、たった200万画素程度と伺っていたので、利用したことがありません。現在では、もっと進化しているのでしょうか?
私も、老眼の50歳代ですので、フォトCD等によるデジタル化の必要性は大いに感じます。
1000万画素程度のクォリティでデータ保存できるのであれば、銀塩フィルムの存続に大いに貢献できるとおもうのですが・・・・・。

投稿: muraaki | 2009/05/21 01:00

muraakiさん、あっきいさん、相場の報告ありがとうございます。

今、なっちゃんの作品のプリントを私経由でラボに出してますが、もうちょっと安いですよ。

> 1枚あたり2080円かかるとのこと。10作品出す予定なので、週末の出来上がりがドキドキものです。

たしかに展覧会でもないと、おいそれと出せる金額ではないですね。額装もありますし・・・

> (ネガの)フォトCDで700円程度

そうですね、これで全コマスキャンできていて、ほぼそのままWEBやブログに掲載できるなら便利だと思います。
ポジも何とか1200円ぐらいで、フォトCDにしてほしいですね。

デジタル化のメリットは、私の世代になると 老眼対策にもなるのですよ。
40代後半、50歳を超えると明らかに視力が低下します。ルーペでセレクトするのはすごく辛いです 
デジカメのように、モニタの大画面でセレクトし、そのまま画像処理したいですね。

急激に進む高齢化社会でもあるのですから、フォトCDのメリットって、当初の予想以上にすごくあるんですよね。
フジフイルム関係者さん、知恵を絞って「最後の防衛戦」に挑んでください!

投稿: MazKen | 2009/05/20 22:38

リバーサルだとキタムラさんで中1日の計3日で現像上がりで、モノクロは前回書いた通りです。
カラーネガだと近所のセレクトカメラさんでハーフ判でもちゃんと一コマずつ分けてフォトCDを1時間程度で作ってくれるので殆どそちらでお願いしていたのですが、そういう注文ばかりしていたら、ハーフのフォトCDは手間なようで、値上がりしてしまいました。
私のせいかな。
ブログ掲載を主目的にした場合ではそれでも十分といえば十分なのですが、ネガでフィルム1本200円~500円、現像500円、フォトCDで700円程度、計1400~1900円位
リバーサルでベルビア24枚撮600円、現像800円自家スキャンで1400円程度、そんなにネガでもポジでもそんなに変らない感じです。
自分で満足できるスキャニングが出来ればいいのですが、なかなか難しいですし、デジカメ並みに月3本位撮ると考えると年間4万円近くかかる計算になるので、デジタル一眼の中古品が視野に入ってしまうというのが悩ましいところです。時々、切り替えた方がいいのではないのかというのが頭をとよぎるのですが、そう思ってデジカメを手にしても、結局しっくりこないんですねぇ。
趣味はやっぱり趣味。ストレスと感じるのか、手間を楽しむのかは自分の考え方次第ですね。

投稿: あっきい | 2009/05/20 11:02

今回、初めてハーフサイズの引き伸ばしを、勤務先近くのビックカメラ有楽町店に依頼しましたが、「6切ワイド」は対応不可能とのことで、やむなく「4切」で注文しました。
外部ラボに「手焼き」発注とのことで、1枚あたり2080円かかるとのこと。10作品出す予定なので、週末の出来上がりがドキドキものです。
最初ハーフサイズを知らない係員だったので、年配の責任者に説明して、やっと注文できた次第です。

投稿: muraaki | 2009/05/20 01:19

>大阪でも郊外だとこんな状態。
 あっきいさんと...

>我が家の近くのミニラボは、現像と一緒にCD-Rに焼いてくれるサービスを安価に提供してくれているので---中略
>お店でハーフでもちゃんとデータ化してるのはとても助かっています。
 うずらまんさんでは、同じ大阪でも随分様子が違いますね。

私もペンスケ作品をプリントするので、神奈川フジカラーに行ってきたのですが、フォトCDは現状だとネガ用サービスで1枚500円だそうです。
これがポジ(リバーサル)だと1枚500円のCD代に、1コマ70~80円のスキャン代金が加算されるので、70円×36コマ=2520円となり、1本分のデジタルベタ焼きは3000円超! これじゃ利用できないワ!

このトピックを出してから、大変なアクセス数と意見をいただいていますが、これを「ブログを見ているのはブロガーだから当然で、そんなの市場の一部でしょう・・・」なんて言ったら、おしまいでしょう。
私はコメントを入れる人の10倍も100倍も、賛同する考えの人がいると解釈してます。

ペンスケ展やフォトブログで作品を撮っているor掲載をしているたくさんの新世代フィルムファンは、限りない高コストと不便を強いられているんです。
それでも撮っている、新しい(時代や世代の)ユーザーに則した新しいサービスが展開できなければ、我慢の限界が来るでしょう。
結局文化というのは、一部の芸術家やプロが支えるものではなく、一般大衆が見限ったらお終いなんですね。

現状の現像機器やソフトウェアで、もっとも現実的な改良が可能なのはフォトCDだけだと思います。
フィルムで撮ったフォトが、気軽にPCでセレクトできて、インターネットで公開できるなら、毎月1本・1年10本ぐらい楽勝で使いますよ!

投稿: MazKen | 2009/05/19 23:49

▼MazKenさん
 盛況ですね(^ε^)。
 我が家の近くのミニラボは、現像と一緒にCD-Rに焼いてくれるサービスを安価に提供してくれているので、僕はいつも一緒に頼んでいますから、フィルムの写真からWebでの利用というのはそんなに面倒ではないという恵まれた状況ではあります。
 僕の持っているミノルタのDimage Scan DualII AF-2820Uはハーフはスキャンしにくいので、お店でハーフでもちゃんとデータ化してるのはとても助かっています。そのお店がなんとかがんばってくれているのは、立地条件として遊園地のそばなので「写ルンです」のようなレンズ付きフィルムの現像の仕事があるからでしょう。でもそれもデジカメにどんどん置き換わって行ってますよね。

 僕はいつでもしょうもない写真をアホほど撮るので、フィルムで写真を月に1本でも撮るというのは条件的にクリアしていますが、フィルム自体を置いてる店がホントに少なくなってしまいましたね。
 カメラ雑誌は、結局写真ではなくカメラを扱う雑誌なので、フィルムのことよりも、最新のカメラのことが大事なんでしょう。フィルムがなくなってから慌てても遅いのですけどね。

投稿: uzuraman | 2009/05/18 13:05

最後の追い込みで13日正午前に
キタ○ラさんにモノクロを現像に出しました。
当日の回収が既に終わっていて
14日発送→高松15日到着→外注に配送→16・17休業日
→現像中3日→高松20日着→配送で21日受取。
うぅ、間に合わない...。
まさかこんな状況になっているとは。
大阪でも郊外だとこんな状態。
梅田まで出ればよかった。
 
身にしみて感じた出来事でした。

投稿: あっきい | 2009/05/18 12:52

 Julianさん、はじめまして。WEBとは違ったお客様が増えました。

デジタルから移行された方は、どうぞじっくり長くフィルムフォトを楽しんでいただきたいと思います。
結論を急ぐとデジタルと同じで、素っ気無いものになります。
自分流を大切に、じわじわとテクニックが上達するのが、長く趣味を楽しむコツです。

しかし世代によって、機械の捕らえ方が違うのも面白いですね。
多分私の世代だと、ブロニカ=S2とかECで、ワインダーという発想はありませんでした。
ハッセルなんて神業のように、ジャ~ッ!と(手で)巻上げてパコッ!と連写するのが、(ポートレートの)プロ流儀でした。
35ミリなんか手巻きで連写のスピードを競ったり、オートワインダーなんて使うと講師の大先生に罵倒されたもんです。
そのくせ卒業したら、すぐにモータードライブが必須になりましたけどね・・・(苦笑)

今は、オートワインダーが古式ゆかしいことになるんですね~年齢感じます~

投稿: MazKen | 2009/05/11 12:51

おぎおぎさん、私と近い世代と趣味なので、私の前世 をご存知では?

>実際にどの程度なのかは伝わってこないのでフィルムの話は興味深く読みました。

この記事を掲載してから、アクセスの数字が伸びました。皆さん興味がある問題なのですね。
やはり、フォトファンがフィルムフォトの危機をしっかり把握しないといけません。
カメラ雑誌では「銀塩本流論」と言った礼賛記事はあっても、どれぐらいフィルム消費が絶望的で、プロラボが何件生き延びているか? 現実を伝える情報はありません。

もう一つ大切なのは、フィルム愛用者の実態です。
私はよく「フィルムを何故デジタルデータにする必要があるの?」と、訊かれます。
私のフォトスタイルが、リアリズムより「光画」にこだわると言うこともありますが、「アナログプリント作品だけでは、ペンの面白さは広まらない」ということで、初期からWEB掲載を基本にしていたため面倒なデジタルデータ化と向き合わざるをえませんでした。
2001年当時はまだブログ文化はないですから、HPの中に面倒な行程を経て作品を掲示するスタイルです。このHPの反響があったから「時を超えるカメラ」が誕生したワケです。

今は気軽に自分のフォトを公開できるブログによって、ホビーとしての(デジ)フォトが見直されたと思います。
ほとんどの人は、ブログ掲載のためのフォトにハマっていると言えましょう。
つまり、WEBやブログでの公開が前提でフォトを楽しむ人が極めて多いことです。

銀塩カメラ=銀塩プリントというのは、王道かもしれませんが、21世紀的なアコカメの楽しみ方や、新しいフォトファンに受け入れられる楽しみ方では無いと考えます。
「フィルムフォトが好きな本格派は、スキャンの技術ぐらい知っている」という定義は一昔前のマニア論で、今は間違いです。
以上の傾向は拙著の執筆時より顕著です。

だとしたら、「アコカメとフィルムフォトは大好きだけど、デジデータも気軽に使いたい」新しいファンのために、新しいサービスを展開すべきだと思うのです。

投稿: MazKen | 2009/05/11 10:39

こんばんは。はじめまして。Julianと申します。
おぎおぎさんのところからLINKをたどってきました。

フィルム、無くなっては困ります。
自分も、機会を作って、コンスタントに使っていきたいと思います。

これからも、良い写真を撮ってださい。
それでは、また。

投稿: Julian | 2009/05/11 00:05

はじめまして。kimiさんのとこから巡ってきました富山のおぎおぎです。
本当に年々フイルムを取り巻く環境が厳しくなっていく状況は肌でも感じてはいるのですが、実際にどの程度なのかは伝わってこないのでフィルムの話は興味深く読みました。
>専門家筋では、フィルム滅亡まで3年と噂されます。
最近の不況でフジフイルムの経営環境が悪化なんてニュースを聞くと、噂が本当になりかねませんね。ちょっと背筋が寒くなる気が・・・
まずは月1本以上を自分も始めてみようと思います。老後にアコカメが楽しめなくなるのは困るので。

投稿: おぎおぎ | 2009/05/10 05:59

 シュンジさんはじめまして。

キャンデッドフォトの世界を拝見しました。
今は肖像権や著作権に神経質な時代ですから、私達もロケでは神経使います。

>特に最近、カラーネガの現像はきちんとしたラボにお願いしないと信じられないくらい低レベルな業者もあります。

最近というより、短時間仕上げ競争の頃からですね。スーパーやドラッグストアにまで自動現像機を置いて、アルバイトの店員に現像処理やらプリント技術のノウハウなんてあるはず無いですから。
それも遠い昔で、今は現像する本数が爆減で、補充液も液温管理も無視でしょう。また、不用になった自動現像機を引取り安全に廃棄するコストがバカにならず、業界の首を絞めているそうです。

4ヵ月で20本は相当すごいです。私も月2本ぐらいはコンスタントに撮りたいですね。
イベントでもないと、そこまで撮らないのも現実ですから、ペンスケ展以外にもいろいろなフィルムフォトイベントが展開され、バリアフリーな交流ができると良いと思います。

それと シュンジさん並みにブログに上げるには、やはり現像とデジデータ化サービスがセットになってくれないと、一般人には無理です。
・・・私にも

投稿: MazKen | 2009/05/09 18:59

はじめまして、私もPEN Fなどのハーフカメラでつまらない写真を撮って楽しんでいる者です。

昨年末からデジタルとフィルム、両方やるようになりました。
今年に入ってからフィルムの消費本数がやっと20本になりました。

現像+データ化の標準サービス、これは私も大賛成です。
特に最近、カラーネガの現像はきちんとしたラボにお願いしないと信じられないくらい低レベルな業者もあります。
もしかするとコストがかけられないから、現像液を節約してるのか?と思ったりします。

フィルム文化だけは絶対に終わらせたくないし、その為に少ない小遣いからやりくりしていきますので、お仲間に加えていただだけましたら光栄です。

また訪問させて頂きます。

投稿: シュンジ | 2009/05/09 02:54

おとにゃん さん、はじめまして。

専門家筋では、フィルム滅亡まで3年と噂されます。
フィルムを大量消費していたプロ・・・プロフォトグラファーというのは実に広汎で、皆さんの想像以上なのです。
報道カメラマン・雑誌カメラマン・写真館(フォトスタジオ)・ウェディング・多種多様なコマーシャルフォトグラファー・・・そして一般の人が知るところの作家先生・・・この層が最も少ない相当特殊なプロです。
いずれも、1人が1年に数百本ものフィルムを消費してきたのに、今や消費量が限りなく0(ゼロ)ですから、フィルム業界が傾くのも当然です。

それでもフィルムの好きなプロやアマチュアが、月1本平均で良いですからフィルム(特にリバーサル)を使ってくれると、落ち込んでいた線が横ばいぐらいにはなるというワケです。
「値上がりは仕方ないから、ネットで即使えるデジタルベタ(ディスク)を標準サービスにしてよ」と思うのです。

ペンスケ展でお待ちしています 

投稿: MazKen | 2009/05/05 17:32

はじめまして。おとにゃんと申します。
フィルムカメラで遊んでいるものです。特にハーフカメラの出動頻度が一番高く、オリンパスペンシリーズを好んで使ってます。

>「撮影したフォトを、ブログやWEBに掲載するまで、相当な手間がかかる」
最近ようやく慣れてきましたが、その通りですね。

>1月に1本で良いですからフィルムを使って下さい。
フィルムが消滅すると考えると恐ろしいですね。私もフィルム消費がんばりたいと思います。

ペンスケッチ展、拝見したことないのですが、今度是非行ってみたいと思います!

投稿: おとにゃん | 2009/05/04 22:43

マツノン さん、はじめまして。
このところペンスケ展に参加しない人からもコメントがいただけて、とても嬉しく思います。

>この記事を見てフィルムがそんなに厳しい状況になっていると知りました。

本当に、現像関係は厳しい状況です。
現像液は生モノですから、現像するフィルムが無くても現像液は一定の条件で安定化させないといけません。
温度管理はもちろん、時間的劣化に対する現像液の交換や補充剤の添加、現像液だけでなく現像機の動作を維持するために未撮影フィルムを定期的に流したりする必要があります。
系列のミニラボが店をたためば、リースの自動現像機を引取り、更に処分するコストも膨大です。
以上のような実態が「銀塩写真の芸術性」云々など、カメラ雑誌や一部の大先生の薀蓄論と関係なく、着々とフィルムフォトを絶滅に向かわせているのです。

カメラ雑誌は何か啓蒙しているといえますか?
フィルム特集と言っても旧態依然とした「銀塩写真正統論」ばかりで、現実のフィルムフォト愛好家が、今のフィルムフォトの何に不自由を感じているかを取り上げたでしょうか?
WEBやブログで作品を掲載するのがメインの、現代アマチュア作家の実態をどれだけ知っていますか?
この層を無視して、フィルムフォトの存続はありえません。

「ペンスケッチ展は、見るに値しない」というカメラ雑誌があります。
フォトが素人衆の遊びで無くなったら・・・過去の巨匠の文化遺産だと思います。

フジフィルムの孤軍奮闘は十分察していますが、現実のユーザーのフォト遊びの方法、フィルムフォトもデジタル化なしには遊べない実態を、ぜひとも知って対処していただきたいと願う次第です。

投稿: MazKen | 2009/05/04 21:43

和さん、こんにちは。

> デジカメだったら絶対捨てていたと思われるショットが改めて
> 見てみると意外と味があったりしてプリントすることもよくあります。

そうです!スリーブで見るとセレクトしなかったカットや、ポートレートならNGショットに、しばらくして見るととても面白いショットを再発見することがあります。
いつも同じようなレベルの「良品ばかり」では平板で面白くないし、「素顔が出ない」ように思えます。

でも、フィルムをブログ用にデジデータ化し、アップするとなると面倒で、しばらく後回しになると「もういいや・・・」になってしまうのは、私だけではないですね。

スキャナはどんどんフィルムスキャン機能が軽視されてきました。コニミノやニコンのフィルム(専用)スキャナを持つ方は大切にしましょう。
私のニコン・Vも、ペンスケ展に備え久々細部までクリーニングしました

投稿: MazKen | 2009/05/04 18:16

ditao さん、はじめまして。
不思議な猫のフォトを興味深く拝見しました。TRIP35の幻想的・・・

フィルムフォトとマニュアルカメラの魅力は、空間や時間を切取るための一連の儀式と、デジタルには無い緊張感(諸々の制約から来る快感)です。
「表現(Art)に手段(道具)は関係無い」という意見も否定はしませんが、楽器でも絵画でもアナログな手法と、デジタルといういくらでも調理できる手法では、表現者の「気」が違うと思います。
その魅力に皆さんももう気付いていると思います。

ただ、現代の最終メディア(媒体)がブログやWEBにシフトした以上、フィルムメーカーもそれに応えて欲しいですね。そこが最後の「バリア」だと思います。

投稿: MazKen | 2009/05/04 12:30

こんにちは、ハーフカメラライフを楽しんでいるモノです。
この記事を見てフィルムがそんなに厳しい状況になっていると知りました。
自分は今のところフィルムを月2本ペースくらいで使っていますがハーフだとなかなか撮り終わらないのでかなり連写しています(笑)

写真のコメントなんですが手すり?の幾何学的なデザインがおもしろいですね。

投稿: マツノン | 2009/05/04 11:13

こんにちは。フィルムカメラに関して思うところ少しあります。

私はフィルムカメラのあのシャッターを押したり、フィルムを巻く時の感じや手触りがとても好きです。
ペンを紹介していただいてからは大きさや重さも持ち歩きにちょうど良くますますフィルムカメラの出番が増えました。

それに、デジカメだったら絶対捨てていたと思われるショットが改めて見てみると意外と味があったりしてプリントすることもよくあります。(意図せずにできたものを作品と言っていいのか時々悩みますが)

ただやっぱり、ウェブにアップするということを考えると時間差ができてしまいおっくうになることもあるのでそのあたりの問題が早く解決してほしいと本当に思います。
昨日もスキャナーが一時調子が悪くなり焦りました。

投稿: 和 | 2009/05/04 10:51

はじめまして。
今年になってからpen-FTに出会い、スローカメラライフにはまりました。
デジカメだと、MazKenさんのおっしゃる通りとりあえず撮って後から選ぶというスタイルになりがちですよね。一枚一枚に対する思い入れもその分少なくなる気がします。
カメラを構え、シャッタースピードや絞りを合わせ、限られた枚数の中で写真を撮るという感覚はデジタルでは味わえません。
現像を待っているのもそれはそれで楽しみな時間です。
ただ、ブログにアップすることを考えると、やはり現像と同時にフィルムスキャンをやって欲しいと思います。35mmであればそのようなサービスもあるのですが、ハーフでは聞いたことがありません。個人的には低解像度でもそれほど問題を感じないので、ぜひとも導入して欲しいものです。

投稿: ditao | 2009/05/04 00:34

なっちゃんと昨年のペンスケ展終了後に行った、三ノ宮サンター街の"こやまカメラ"が店じまいだそうで....

すごく残念です。ああいう良心的なカメラ店が消えてしまうのですね...
デジタル化っていうのは、結局、効率や合理性以外の大切なものをみ~んな切り捨ててしまうようです。

デジカメは私から見ても家電・・・テレビや極論で言うと洗濯機同然ですから、安ければどこでも良いんです。
フィルムというのは、本当に面白い画材なんですけどね....."核"になるようなカメラ店が町から消えるのは淋しいですね。
私も中学生の頃は、あれこれ言ってくれるカメラ店で撮影の基本を教わったのですから.....

フィルム現像やプリントで相談、制作依頼があればメールください。
現像済みのフィルムなら、今は便利なクロネコメール便(80円)でやりとりできますから、私が窓口で各種のプリントします。

投稿: MazKen | 2009/05/03 23:17

折角ペンを初めてやっと面白さが分かりかけてきましたのに、フィルムカメラがなくなるような事になれば大変です。
出来るだけフォトを撮ってフィルムを購入するようにいたします。

投稿: なっちゃん | 2009/05/02 23:42

renさん、はじめまして。

デジカメのフォトが安いと言うのは妄想で、約2年毎で買替えるデジイチやPCやHD、プリンタ等々を含め年間機材投資をフィルムに換算すると、120本以上もフィルムで撮影し現像しているのと同じなのですね。
もちろん一般の人はそんなに (必要カットは) 撮りませんから、過剰な機材投資分を取り戻していないのです。
プロにしても、フィルム=材料費は編集部やクライアント負担ですから、プライベート撮影で年間120本というのは、ほとんどないです。
一度にドカンと払って後はタダ同然と、毎回チョビチョビお金が必要なのと気分的な差に過ぎないですね。

デジカメだと1ショットがタダ同然ですから、1コマに集中せずヤタラメッタラ無用にシャッターを乱打する。
1日に数千ショットなんて、フィルム時代の報道カメラマンでもありえない数字です・・・
1日:10本+1本(万一)が、支給されるフィルム本数の原則だったんです。
フィルムだとCMフォトでも雑誌フォトでも、やたらたくさん撮ったら、ヘタクソぶり暴露です。(証拠残るし....)
1ショットの価値、大切にしたいですね。

どんなスタイルでもフィルムを使う人が10万人でもいて、月に1本撮ってくれれば現像所も生き延びれるでしょうね。微力でも皆で協力しましょう!

42mm/f1.2は、多彩な表現力のあるレンズです。傷んでいる個体が多いですから、多少高くても良いものを買いましょう。レンズガラスが良好なら、単体で5~6万でも惜しくないと思いますよ。
ボディはヤフオクに回すか、ドナーで待機しても良いでしょう。

投稿: MazKen | 2009/05/02 10:33

 MazKenさんはじめましてrenともうします。ヘボなpen好きでございます。
著書を大変楽しく、何度も読ませて頂きました。

おっしゃる通り、デジタルカメラ、コンデジ含めると年に1回以上投資してしまいます。

 新しい方が確実に良い場合が多いですから、今後も買ってしまいそうです。
そして、フィルムも買っちゃうので忙しくてしょうがないです。幸い大阪の
通勤経路で平日ならリバーサルでも当日仕上げが可能なんで
助かっております。今後も使い続けますが、ご記述のようにフィルムの現状がそんなに
厳しいとは・・・ささやかながら消費に貢献したいと思っております。

 つい最近やっとpenF1.2の綺麗なレンズ+ボディを見つけたので買おうかどうか悩んでおります。
レンズだけ売って!と言ったのですが・・駄目。辛いところです。これはこれでお金かかりますけど(笑)
今後も素敵な写真楽しませてくださいませ。失礼しました。

投稿: ren | 2009/05/01 16:06

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» 狛犬 [ツレヅレ DiGiPhoto blog Ver.2]
近所の諏訪神社の狛犬。いつからここに鎮座しているのか知らないが、なかなか良い面構えである。5/1にブロニカETRSiで撮影した中の一枚だ。 ブロニカETRSiのパーツ集めは進行中で、先日手動式のフィルム巻き上げグリップをヤフオクで無事落札し入手した。これで必要なアクセサリー関係は揃った。あとはレンズだ。レンズは、以前ヤフオクで個人売買をしてあまり良い思い出がないため、店で買おうと思っているのだが、これが意外と高い。まぁ、追々揃えていこう。 ところで、おぎおぎさんの「大人の秘密基地」からリ... [続きを読む]

受信: 2009/05/10 23:39

» フィルムで写真を撮り続けたい! [うずら眼 - uzuraman's eye]
▼MazKenさんのブログ「HALFがちょうどいい」に、とても大切な情報が書かれ [続きを読む]

受信: 2009/05/18 13:18

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