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2009/02/07

寒期撮影の注意

024s

立春も過ぎ暖冬傾向といえ、3月までは気温が低い環境での撮影もあると思います。この時期 (気温が5度以下の環境)、PENを扱う上での注意をいくつか紹介します。

1.前日にウォームUPを行う
40年を過ぎようとするカメラは、高齢者と同じです。
90年代以降のカメラと違い、金属製のギアやバネ、コロやテコで各部を動かしているPENの要所要所は潤滑油(グリスやスピンドル油)が使われています。この潤滑油が固くなっているので、寒い環境でいきなり本番撮影はとても危険なのです。

寒い環境でペンを使う前に、必ず前日でも前夜でも暖かい部屋で10ショットぐらいカラ写しを繰り返して、テスト&チェックをしてください。
異常なければこの時に、フィルムは装填を済ませましょう。



2.絞りとシャッターに注意
前述の続きですが、ペンF系なら絞りの羽根、S, D, E系ならシャッターも固くなった潤滑油の影響で動作が緩慢になっている場合があります。この症状は、普段使っていれば音が違うので気付くと思います。
絞り羽根やシャッターが緩慢になったまま使うと、設定した絞り値まで絞りきれずに露光したり、シャッターの動きが設定値より遅いので、フィルム上では露出オーバー=白けた画像になります。


ウォームUPでもしこの症状が出たら、カメラを暖めます。
赤外線コタツなどが良いかと思いますが、急ぐ場合は赤外線電気ストーブにレンズを向け、絞り羽根を一番閉じた状態(F16とか)にして、絞り羽根を"直火"?で暖めてやります。

カメラボディが暖まったぐらいで、カラ写ししてもダメなら重症ですから、迷わず修理依頼をしましょう。
自分で潤滑スプレーなんて絶対考えないこと!(~o~)!カメラは即死です。



3.フィルムも固く、割れやすくなる
元々ペン系は、フィルムの破断が多いカメラです。特に寒い環境や乾燥した環境では、フィルム自体が硬直しているので急激な巻上げや、乱暴な巻上げをすると破断します。巻戻し動作でも同様です。

フィルムの装填、入替えは、暖かい環境で丁寧に行ってください。
フィルムの引っ掛かりを感じたら、絶対無理に巻上げたり巻戻さないこと。カメラ店に急行しましょう。
また規定の枚数...24exp×2, 36exp×2 より撮らないように注意して下さい。 1, 2コマを得したくて、フィルムをダメにするなんて愚かな行為です。

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■PEN-Fの心得」カテゴリの記事

コメント

>GR1vのシャッターが切れなくなりました。
>電池を替えても同じでしたが、コートの下で暖めると動きました。

電子制御のシャッターが動かなくなったのですね (~_~)
機械式ではありませんが、薄い金属羽根のレンズシャッターは一眼レフに使われているフォーカルプレーン・シャッターに比べ非常に微小なパワーで駆動しています。
今のカメラは、油膜を使わない乾式潤滑のはずですが、それでも気温が0度以下になると、プロ機材でなければ正常な動作保証外になると思います。
一眼レフは、シャッターこそ大きなバネ仕掛けで勢い良く動作させますが、瞬時に開閉する絞りは薄い金属羽根を微小なパワーで駆動させるので、レンズシャッターと同様に寒さに弱いのです。
極低温になると、金属も樹脂も"もろく"なりますから、機体が0度以下にならないよう注意が必要です。

投稿: MazKen | 2009/02/18 00:20

とても寒い日、GR1vのシャッターが切れなくなりました。
電池を替えても同じでしたが、コートの下で暖めると動きました。
メカニカルカメラは、別の理由で正常に動かなくなることがあるのですね。今週の撮影、気をつけます。
ありがとうございました。

投稿: あにゃも | 2009/02/17 21:22

kouさんもですか。誰でも1度は体験しますね。

上手?に使うと75コマぐらい撮れるのですが、却って不安になりますね。
「ちゃんと装填したっけ」?(@_@)?って。

■私はフィルムの整理上からも、12コマのスリーブが6本並ぶようにしています。
12コマで1本のスリーブ ×6本に収めると、フィルムスキャンもファイリングもうまく収まります。
2コマ得しても、半端なオツリがフィルムスキャンやファイリングをやりにくくしたら本末転倒ですよね。
ちなみに、現像所に頼むと、半端なくスリーブをピッタリ切り分けしてくれます。

投稿: MazKen | 2009/02/14 10:54

フィルムの破断...去年一度やってしまいました。
いつもは駒数計を気にするのですが、気づいたら72枚越え。
巻き戻し時にパキっといってしまいました。
桜を撮っていて、ちょっと夢中になりすぎたのかもしれません。
以降、駒数計は気にしすぎるほど気にしています。

投稿: kou | 2009/02/14 01:14

Jxさんも、体験されたようですね。

幸い私は、ロケの前にカメラを点検するのが習慣になっているのでカメラのトラブルはありませんが、モータードライブだとよくフィルムの破断や静電気による稲妻状の感光はありました。

あと困るのは、レンズの曇り。特に寒い屋外から昼食やお茶に入ると、店内が暖かいので一気に曇りますね。
フィルターの表面止まりだと良いのですが、保管のあまり良くないレンズだと、鏡筒内部の湿気を拾って中群のレンズが曇りますね。
こうなると厄介なので、普段からよく乾燥したキャビネットに保管することを勧めます。

投稿: MazKen | 2009/02/09 01:17

 私が最初にPenFで参加したとき、MazKenさんの注意に書かれている通りのことを経験しました。
 そのときは気温5度まで寒くは無かったと思いますが、まだコートを着ていました。
 最初の試し撮りとして、手元に残っていた高感度フィルムを使って日中に撮ったとき、単体露出計を使いながら撮ったのに、最初の一本だけ明白な露出オーバーが何コマもありました。 その次のフィルムからは大丈夫だったので、しばらく不思議に思っていました。 
 あと、フィルムの終わりにパーフォレーションを切ってしまったこともありました。 変な感触がしたので空回りしたかと思っていたら、切れていました。 これも一度やって、「これくらいの感触でフィルムの終わり」と分かってからは、二度と起きていませんが。

投稿: Jx | 2009/02/08 22:07

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